本物はいつもシンプル



MELBAのパウンドケーキに使われる原材料はとてもシンプル。

代替品が豊富でなかった時代のレシピを忠実に再現しているため添加物もなく、今日では稀少となったパウンドケーキ本来の味を安心してお愉しみいただけます。

ただし原材料がシンプルであるがゆえ、その再現は決してやさしいものではありません。

ミキサーの撹拌時間、各材料の投入順、タイミング、釜の焼成温度。

それら多くの組み合わせを徹底的に追求し、先人の知恵と試行錯誤の結晶を現代によみがえらせています。

MELBA




ルーツは名店、東洋軒



MELBAパウンドケーキは、かの名店「東洋軒」をルーツに持ちます。

東洋軒は文明開化の音がした明治のはじめ、欧米より訪れる賓客をもてなす目的で、伊藤博文の進言により生まれた日本初の西洋料理店。

徳川公爵ら名士の仕出し料理店としても隆盛を誇り、宮内庁御用達にもなった洋食文化の草分けです。

そんな歴史的名店で腕を振るった料理人が喫茶「メルバ」を開業。

その「メルバ」で長きにわたり親しまれた「当時のパウンドケーキ」を実際に味わった私たちが、たっての思いで復刻させました。

MELBA
(喫茶メルバにて撮影)




もう一度、食べたくて



パウンドケーキを切り出す幅を見守る兄弟。隆起した天面のクッキー地のような食感。四方の黄金(こがね)色のグラデーション。包装紙の匂いや紙の厚さ。

まるで昨日のことのようにはっきりと覚えている「あのパウンドケーキ」をもう一度、味わいたい。

各地で探し求めても、ついぞ見つけることのできなかった、あの店だけの特別な味。

そんな積年の思いで復刻されたのがMELBAのパウンドケーキです。

世代を超えて愛され続けてきた「本物」の味を、どうぞお確かめください。

MELBA




ロゴに込められた想い



「MELBA」のロゴをぱっと見てみると、最後の「A」の文字の右上に「゛」があります。

さらにアルファベットの文字をひとつずつ見ていくと、それぞれ斜めに入った切れ込みがあります。

なんだか不思議に思いませんか?

MELBA




ヒントはこちら、「MELBA」のパウンドケーキ発祥の店、喫茶「メルバ」で使われていた包装紙の一部です。

この世に現存する最後の一枚なのですが、残念ながら完全な形では残っていません。

右のほうに青字で「メル」の文字がかろうじて見えます。もともと「メルバ」と書かれていた部分です。

MELBA




この包装紙をヒントに、完全体で残っていない「メルバ」の文字の欠けた部分を補い、再現したものをアルファベットに埋め込んであるのです。

各文字に入った切れ込みも、最後の「A」の右上の「゛」も、「A」の右側の太い線が微妙なカーブで欠けているのも、そのためです。

MELBA




新しく誕生した「MELBA」のロゴは、過去と現在をつなぐ架け橋でもあり、旧「メルバ」から受け継いだレシピをしっかり守っていく、そんな気持ちの表れでもあります。

MELBA


表面には、かつての喫茶メルバ店内の漆喰の壁を模した質感を取り入れました。外箱の側面を2つ並べると、私どもの所在地がある丸の内から臨む皇居・二重橋が現れるデザインにもなっています。

また「MELBA」のロゴの下には、私どもの願いを英文で記しています。



With the timeless taste of everyone's favorite corner store, bring back those smiles of yesteryear.

街の一角で皆に愛され、時を刻んだあの味が、また再び人々の笑顔を繋いでくれますように。

MELBA


かつて東京の小さな街角で人々に愛された味を変わることなくお届けできますよう、一同、努力を続けてまいります。

Scroll to top